「Emotet」と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて
2019.12.04
現在、「Emotet」(エモテット)と呼ばれるウイルスへの感染を狙う攻撃メールが国内に広がっています。
この攻撃の中には「正規のメールへの返信を装う」手口が使われている場合があります。
攻撃メールの受信者が過去にメールのやり取りをしたことのある内容が攻撃メールに流用され、あたかもその相手からの返信メールであるかのように見える内容となっています。
<使用される内容>
・実在の相手の氏名
・メールアドレス
・メールの内容等の一部
感染したPCの中にあるメールを使って返信メールを装います。
さっきまでやり取りしていたメールの内容が届き、wordなどのファイルが添付されて届きます。
送信者の名前や内容がそのままなので、不審に思うことなくファイルを開いてしまう可能性が高いです。
不正な添付ファイル(Word)を開くと、MicrosoftやOfficeのロゴ等と数行のメッセージが書かれた文書が表示され、「コンテンツの有効化」ボタンをクリックするよう指示が書かれています。
このボタンをクリックすると、悪意のあるマクロ※が動作し、ウイルスに感染させられてしまいます。
今後もこの手口は常套手段となりうることから、注意が必要です。
<注意点と対策>
・相手のメールアドレスを確認する!
送信者名は知っている名前でもメールアドレスが違う場合があります。
名前とメールアドレスが一致しないメールに気をつけて下さい。
・添付ファイルを実行してしまっても焦らない
ファイルを開いただけではまだ感染はしていません。
「コンテンツの有効化」ボタンをクリックするよう指示が書かれていますが、
このボタンを絶対に押さないで下さい。
ウイルスかどうか判断がつかないメールが届いた場合は、
送信相手に確認するか、当社のサポートまでご連絡下さい。
◆攻撃メールと手口、添付ファイルの例、対策についてはこちらをご覧ください
https://www.ipa.go.jp/security/announce/20191202.html